こころねのうた

ほんねで歌いたい

日々のうた

しるしなく熱(いき)り立ち立つ火の山はわが胸の奥にたしかに聳ゆる

兆しなく怒りの声を突きつけてむす子の心を傷めつけにき

荒ぶれる声を響かせ眉根よせ怒りてむす子を統べらむとする

声をたてず涙を流して泣きてゐるむす子の心を踏みにじりたり

まうこんなことはやめたし怒りもて子を統べらむとする子育ては

やはらかなむす子のほほに片頬よすあしたは豊かにあれと願ひぬ

父母の我らが貧しさをわけにして子のゆくすゑをやぶりてはならぬ