こころねのうた

ほんねで歌いたい

2022-01-01から1年間の記事一覧

上野の山

藍色の上野の空に浮かび見ゆ銀杏もみぢ葉ひそやかに揺る 日は暮れて上野の空にやはらかな夜の風吹きて葉をゆらしけり 公園に人はあまたにつどひをり寒寒と立つ銀杏のしづけさ たたかひはいまだ終はらず冬に入るほのぼのとわれはここに暮らしぬ 去年(こぞ)…

うつつの夢

世のなかはひとつの空の下(もと)にあり思ひさだめて人を恋(こ)ほしむ ひとときの言葉をかはせるうれしさは夢の夢なる水無月の空 胸のうちに神か宿らむかなしみの果てなる心のうたを編む君 五線譜にとどめられたるかなしさを音(ね)に尽くさはば恋ひ震ひ…

愛しき春(かなしきはる)

2022年3月17日息子と共に新型コロナウィルスに感染する。長男、小学校卒業式欠席。次男、3学期修了式欠席。 私の発熱は38度台、2日で解熱するも、倦怠感の強い日、頭痛の酷い日など症状が毎日変化、自宅療養期間終了の迫るなか不安の拭えぬ日々を暮らす。…